こんにちは。 どうも俺です。
貴方は【KLACK-クラック】というバンドをご存じですか?
2003年結成
活動期間:2003~2008
Vo. u(ユウ)
Gt. 柳橋昌亜(ヤナギハシ マサヤ)
Gt. 神谷聖也(カミヤ セイヤ)
Ba. 烈(タケル)
Dr. 上村隼人(カミムラ ハヤト)
結成時より主に関東圏を中心に活動を展開していたバンド。2004年7月に発売された初のマキシ・シングル「INTIFADA 2004」はオリコンインディーズチャートで初登場第11位を獲得したこともあった(新星堂インディーズチャートでは1位)
活動期間内に制作された作品の歌詞はすべて英語であった。雑誌等ではヴィジュアル系ロックバンド、ヴィジュアル系パンクバンドなどに分類されていたが、メンバー自身はかねてより「音楽をやっているつもりは無い」と言い放っており、演奏力に対してのこだわりを全く持っていないと吹聴していた。歌の題材としては社会を風刺していると自賛していたものが多く、「INTIFADA 2004」ではアメリカのアフガニスタン侵攻をテーマとしたアニメーションが使用され、ジョージ・W・ブッシュアメリカ大統領(当時)とウサーマ・ビン=ラーディンと見られる人物の殴り合いによって構成されていた。(その中には小泉純一郎や金正日等と見られる人物も描かれた。)
メンバー当人達は過激な歌詞やパフォーマンスなどが人気を集めていると思い込んでいた節があるが、2004年12月の「KLACK事件」やその後の対応での反社会的な行為が激しい非難を浴び、以降は急速に支持を失っていった。
2008年に活動休止と称し事実上の解散。
ふとこんなバンドも存在してたことを思い出したので、少し書いてみようと思う。
まず結論から言おう。私的にこのバンドは悲劇に満ち溢れているバンドだと思う。
我がバンドがまだまだドサ周りツアーにくたびれている所に、全国紙に見開き2ページを独占し、バンド名とメンバー写真だけ載せ登場した。そこには事務所名やlive告知などなく謎に包まれたまま。このような登場をしたバンドが居なかったわけではないが、どこか無性に【KLACK】というバンドには違和感しかなかった。
以降、我がバンドは自主レーベルとして機能していた面も合った為、少しずつ情報が入ってきた。が、しかしまるで悪い噂しか聞かなかった。後に関連している事務所は(フリーウィル)であることが判明した。
フリーウィルとは、ディルアングレイなどが所属している最大規模の事務所企業です。
何故かやけに強力な事務所からのバックアップを受け急速に名前が売れてきている事は知っていたが、絶対に関りは持ちたくなかった。しかし仕方ない事だが、通過点として色々暴れ放題の【KLACK】と東京にて遂に対バンすることになってしまった。
会場には我がバンドが先に到着しリハーサルを終えたところくらいで、空気が一変し始めた。
メンバーからの耳打ちで知った。「KLACK」が来たと。
「絶対に失礼のないように」と、忠告され息をのんだ。が、そこに現れ始めたのは黒スーツを着て、ほぼそっち系の方たちが20人くらいぞろぞろと入ってきた。・・・あれ?ここ何処だっけ?と私の脳裏によぎったw
物凄くピりついた空気だが、【KLACK】というバンドの音楽を聴いてみたかった為、覚悟を決めカエルのようにジッとし、リハーサルを見せてもらうことにした。
そしてやたらと黒スーツ達が動き始めた。リハーサルが始まった。staffへの指示が飛び交いだした。しかし今思えば指示を出していたのはメンバーではなく黒スーツ達だったと思う。
リハーサルscene
そしてサウンドチェックに入った。
ざっくりとだが、サウンドチェックとはプレイヤーの出す音とライブハウスのPAさんがミキシングをしお客さんが聞く外音外部スピーカーに流している。そのため低音から高音まで音を出しPAさんに届けてあげなければならない。
そして私自身ベーシストのため、どうしてもベースを見てしまう。どんな音だろうと私は息をのみ聴かせてもらった。
Ba.烈(タケル):無言でベース「ブーン・・・・・ブーン・・・・」
PAさん:「すみません、続けて弾いてください」
Ba.烈(タケル):「ブンブンブンブンっ」
PAさん:「ハイフレットの1弦まで音下さい。・・・」
・・・私は愕然とした、この【KLACK】というバンドはリハーサルの意味を知らないみたいだ。インディーズと言えど中規模くらいの会場だ。果たしてモニターの意味は分かるのであろうか・・・?w
曲に関してはこちらを聞いていただければ幸いです。
KLACK【No.NAME】MV – YouTube
曲に関しての良しあしに触れる気はないが、しかしこれだけは言える。このバンドが強力にプッシュされている意味が全く分からなかった。上記のMVはそれなりに聞ける音だが、生音では・・・w
それからしばらく時が経ち、この【KLACK】というバンドはこのイベントに参加することになる。
ライブイベント「Beauti-fool’s fest 04」
【KLACK事件】
ちなみに、ライブイベント「Beauti-fool’s fest 04」明らかにレベル差がある中で出演できたのは事務所からの手回しである。全てのブッキングが決定していたにもかかわらず事務所からの圧力により他バンドの時間を割き無理やり出演枠を作ったのである。ちなみに我がバンドもこのイベント参加を夢見ていた。
その全貌がこれだ。
KLACK史上最も有名な事件。2004年12月26日、雑誌「FOOL’S MATE」、TBSが主催したライブイベント「Beauti-fool’s Fest ’04」に出演。その際に5000人あまりの観客を前にイラク日本人青年殺害事件でイラクの武装組織、アルカイダに拉致された日本人男性が首を切られる一部始終の映像を無断で流したというものである。
事件後、主催者のTBS及び『FOOL’S MATE』は謝罪文を発表したものの、KLACKのメンバーからのコメントは一切なかった。
しかし、公式サイトにメンバー関係者と思われる何者かが「俺たちの音楽性とあの首切りは合致してるんだよ」 「>>ニュースにもならねー事件でBBSここまでめちゃくちゃにされる筋合いないんですけど」「抗議をする人は偽善者」などと書き込んだ為、批判を激化させた。インターネット上でも激しく批判されたうえ、公式サイトにサーバ攻撃を行われるなどしサイトはダウン、数ヶ月間復旧できない状況となった。
これらにより我がバンドも出演を夢見ていたライブイベント「Beauti-fool’s Fest ’04」は2度と開催されることは無くなってしまった。
そして上記にある、【メンバー関係者と思われる何者かが俺たちの音楽性とあの首切りは合致してるんだよ」 「>>ニュースにもならねー事件でBBSここまでめちゃくちゃにされる筋合いないんですけど」「行動には問題がなかった」「あれは盛り上げるためだ」「抗議をする人は偽善者」などと書き込んだ】とあるが、おそらくこれは事務所自体の思惑であり、きっと本人たちは何も理解出来ていないであろう。
何故なら、【KLACK】の結成から一連の流れは「事務所フリーウィル」の売名行為だからである。
現に以降からの事務所のバックアップは嘘だったかのようになくなり、【KLACK】は一瞬で消え失せた。
儚く脆く悲劇的な道を歩まされ、おもちゃのように捨てられたバンド【KLACK】に敬意を表したい。
まとめ
皆さんも自分の道は自分で作り、関わり持つ人間を選びましょう。
踏み外したら2度と元には戻れなくなります。
ちなみにVo. u(ユウ)現在は蟲の息とSOCIAL DEATH STANCEのVo.をそれぞれ勤めている。
皆さんに幸あれ。
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